こんにちは。ゆっきぃです🙂
ピースボート航海日誌では、
地球一周106日間の船内生活や寄港地の観光についてご紹介していきます。
今回、73日目(7月19日)は、いよいよイギリス領ケイマン諸島の首都ジョージタウンに上陸します。
(※70日目より記事を食事レポートと観光(航海日誌)の2つに分けています。)
72日目(7月18日)は、一日船内生活でした。
ハバナを後にして、キューバとメキシコのユカタン半島の間の海峡を抜けていきました。
船内では、カリブ海のお話や中南米の情勢と平和についての公演がありました。

これまで述べ7万人が参加!
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では、早速いってみましょう。
目次
本日の航路
本日は、寄港地観光の日。
ケイマン諸島の首都グランドケイマン島のジョージタウンに上陸します。
沖合停泊7:00頃、テンダーボートで上陸
帰船リミット 港最終便19:30
天気:晴れ時々雨
気温:最高29度、最低28度
日の出5:57 日の入19:06
本日の船内企画
洋上シネマ:マダム・フローレンス!夢見るふたり
20時30分~ ドキュメンタリー映画。
ニューヨーク社交界の顔にしてソプラノ歌手でもあった実在の女性、フローレンス・フォスター・ジェンキンスをモデルにしたドラマ。
絶望的な音痴であるにも関わらず、ソプラノ歌手になる夢を追う彼女と、それを叶えようと奮闘する夫の姿を描く。
出航パーティ:ラテンフェスタ
20:45~
8階デッキ後方プールエリアでラテンの音楽を流します。
出張ビールキャストも出動。
ケイマン諸島について

国名:イギリス領ケイマン諸島
(グレート・ブリテン及び北アイルランド連合王国の海外領土)
首都:ジョージタウン(グランドケイマン島)
位置:カリブ海の西インド諸島に浮かぶ3つの島国
政治:議院内閣制、英立憲君主制(自治権あり)
人口:61,560人(2017年)
産業:観光(マリンスポーツ)、金融
公用語:英語
宗教:キリスト教プロテスタント85%
通貨:ケイマン諸島ドル(=1.2米ドル)
公共の福祉は無いに等しいらしいのですが、島のみんなは比較的お金持ちなので問題ないそうです😓
ケイマン諸島の歴史

1503年、コロンブス4回目の航海で発見。スペイン領に(当時は無人島)
1655年、イギリス海軍がスペインから奪取、イギリス領に。
1958年、10の植民地が西インド連邦(国)として独立
1962年、西インド連邦解散。再び英国の直轄支配に戻る
発見当時は無人島にワニが多数生息していました。
ケイマンという名前は、インディオの言葉でアメリカワニを指すケイマナス(Caymanas)からきています。
ケイマン(カイマン)は、アリゲータ科の主要なワニで比較的小型な種類。

ケイマンブラック島にはカリブの海賊が洞窟に財宝を隠した伝説があります。
スティーヴンソンの冒険小説、宝島のモデルになったそう。
子供の頃読んだことがあるんではないでしょうか。
パブリックドメインで無料の電子版が読めます。
児童書なので、ワクワクしながら読めます。
大人の英語の勉強にもオススメですよ。
スティーブンソンは他にもジキル博士とハイド氏など、有名な作品を残しています。
南の島とタックスヘイブン

ケイマン諸島には、60,000社の法人が登記しています。
島には600の銀行と、1万の投資ファンドが登記されています。
なかでも、ウグランドハウスという5階建ての有名なビルには、実に18,000社もの会社が入っているそう。
オフィスがあるわけではなく、私書箱があるだけで実態はないようです。
マンションの集合ポストが1万8千世帯分並んでいると考えてください。
そこで仕事はしていなくても、一応郵便を送ればその会社に届くので、会社としては所在地がそこに存在するということにはなります。
※実際には、ケイマンのポストに届くと転送されて、結局本国のオフィスに届きます(笑)
タックスヘイブンという甘い罠

ではなぜ、南のリゾート島に、こんなにも会社が多いのでしょうか。
これには世界経済を巻き込む大きなからくりがあります。
ケイマン諸島について、リゾートは別のもう一つの顔があります。
それが、租税回避地(タックスヘイブン)としての性格です。
タックスヘイブンとは、産業のあまりない国が税金を安くすることで海外からお金を集めて収入にしようという経済戦略です。
例えば日本で1億円の税金を払っていた企業が、ケイマンに書類上の籍だけ移せば、税金はタダ、書類作成費用20万で済みます。
企業は9,980万の節税になりますし、ケイマン諸島は何もしていないのに書類にサインしただけで20万円が手に入ります。
20万円というとわずかに思えるかもしれませんが、先日訪れたキューバでは平均月収が2~3千円程度でした。
僅かな手数料収入も、貧困国にとっては大切な収入源となります。
巨額の損失を被る先進国

困ってしまうのは、社会基盤を提供してるのに税金が入ってこなかった日本国政府。
政府は仕方なく消費税の値上げや、地方の予算を削るなどして財政赤字を補填します。
すると、最終的に損をしてしまうのは日本国民です。
ゆっきぃも公認会計士として働いている時、大手企業ってやたらにケイマン諸島にペーパーカンパニーもってるなぁという感想がありました。
日銀の統計では、日本企業からケイマンに流れたお金は14兆円で、これは消費税7%分を取りそこねている計算になるそうです。
グローバル企業の実情
租税回避を利用してスターバックスは14年間税金を払っておらず、節税ではなく脱税として、違法性が認められました。
Appleなどの世界的大企業のほとんど全てがこのようなグレーゾーンの節税を行っており、いま世界的な問題となっています。
タックスヘイブンについてはこちらの記事でも詳しくふれています。

広がる世界の格差

朝日新聞にも興味深い記事が掲載されていました。
国際NGOオックスファムの報告によると、
上位1%の富裕層が、世界の富の82%を保有しており、
最も裕福な26人と、下位38億人(世界人口の半分)は同額の資産
とのことです。
ケイマン諸島観光
首都ジョージタウンに上陸
朝7時頃に島の沖合に到着。
島は海底が浅くて大型船は近づけないため、少し離れた地点に錨を下ろします。
テンダーボート

船で待っていると小型の輸送船(テンダーボート)がやってきました。
右舷側にタラップをつけて海上で乗り換えます。

ジョージタウンの港につきました。
海がとても綺麗ですね。
沖合にピースボートが見えます。
2隻並んだ小さい方、右側の船です。

テンダーボートは小さいので、間を何隻もの船が行ったり来たりしています。

Google Mapにもちゃんと係留場所が表示されてますね。
Cruise line anchor points(クルーズのアンカー場所)
日本語訳が・・・駐車場!? ( ゚д゚)
セブンマイルビーチ
セブンマイルビーチへはバスが出ています。
待ち時間が長かったので、同じ船の人達と乗り合いタクシーのワゴン車を利用しました。
港から10分ちょっとで着きます。
ちなみに実際の長さは5.5マイルしか無いそう。惜しい!!

海の透明度が凄い!
今まで見た中で間違いなく一番綺麗な海でした。
パラソルとチェアをレンタル。海水浴を楽しみました。

水上バイク(ジェットスキー)のレンタルもあります。
免許は必要ありません。簡単に操縦方法を教えてくれます。
二人乗りで、後ろはしがみついてないと結構怖い😓
かなりスピードが出ます!!
きれいな海を駆け抜けるのは、とても爽快でした!
名称:セブンマイルビーチ
場所:港から北に車で10分ほど
港でランチ

セブンマイルビーチからの帰りは、路線バスを利用。
着替えとシャワーを浴びてバスに乗り込みます。
バスは途中の停留所のショッピングモールに停まって運転手が降りたんですが、なかなか帰ってこない。
このバスは港まで最速で行くはずなのでそのまま待つことに。
30分ぐらいして戻ってきました。
トイレに行った帰りにATMでお金をおろそうとしたら、昼休みで機械が止まっていたので銀行職員が戻るまで待っていたそうです。
港についた後、軽くホットドッグを食べて、次のツアーを待つことに。
港にはお土産屋がたくさん並んでいます。
中でも良かったのはラムケーキの売り場。
ラム酒を使ったケーキでバナナやマンゴーなど様々な味があり、試食できます。
スティングレイシティ&サンドバーツアー

港からは、スティングレイ&サンドバーツアーが出ています。
スティングレイはアカエイのこと。
スティングレイ・シティは水深1mほどの浅瀬でエイがたくさん集まってきて、餌付けできるそうです。
サンドバーではシュノーケリングでサンゴ礁や熱帯魚を見ることが出来ます。
ツアーは毎時出ており(混み具合による?)、チケットを買って集合場所で待ちます。
人が集まると、時間の前に容赦なく出発するので注意😓
チケットの時間と違っても大丈夫でした。
港沿いをしばらく歩いて、船の停泊場所まで移動します。
リゾート地らしく高そうなクルーザーが並んでいます。

庭付きビーチ付き高級住宅街の間を抜けて少し進むと、マングローブが広がっていました。
手つかずの自然が豊かな生態系を育んでいるんですね。

船は結構なスピードが出てますが、みんな足を外に出したりして楽しんでいます。
酔いやすい人は事前に酔い止めを飲んでおきましょう。
ピースボートでは無料でトラベルミンをくれるのでそれを持ってきて服用しました。
浅いところや深いところがあり、浅いところは底が見えてとてもキレイ。
港から島の北側までグルッと回ります。
島からは結構離れていて、上の写真の水平線右半分に見える緑色が陸地です。
左奥では船が集まってますね。あのへんが目的地のようです。

これがグランドケイマン島。
左下のジョージタウンから島の外側を回って、北側の海の色が薄い帯になっている部分に向かいます。
スティングレイシティに着きました!!
めっちゃ水が美しい。麗しや~。
さっきのセブンマイルビーチ以上に綺麗かもしれません。
テンション上がります。

ここは海の真ん中なのに水深が浅く1mほど。立って歩けます。
不思議!!
そして上の写真の中央あたり左側の海中にうっすら影があるのわかりますか。
そう、スティングレイ(アカエイです)!
シュノーケリングを無料で貸してもらえるので潜ってみます。

アカエイ発見!!
アチラコチラに泳いでます。わりと大きいです。
尻尾の付け根には毒針があり、オーストラリアの有名な探検家が刺されて亡くなったそう。
気をつけてねとサラリと言われましたが、その話を聞くとちょっと怖いですね😨

エイにキスすると7年間幸せでいられるとの言い伝えがあるそう。
スタッフさんが捕まえて、みんなでエイにキスします。
エイはめっちゃ迷惑そう😓
ゆっきぃのキス顔公開は控えさせていただきます(笑)
こちらの水着美女達の写真でお許しくださいm(__)m
街を散策

夕方、港まで戻ってきたので町を散策します。
高級リゾート地なのでカルティエもありました😓

街中では道路に普通にニワトリが歩いていました。

1919 Peace Memorial
小さな可愛らしい時計台があります。
一応名所のようですが、何の施設かわかりませんでした。
散策中に見かけたら写真を撮るぐらいで良いかと思います😓
ディナー(Cayman Cabana)

夜ご飯は食レポに詳しく載せてありますので、そちらもご覧ください。

浮き輪の貸し出しもやっているこちらのお店。
奥はちゃんとしたレストランになっています。
CAYBREW
チキンとシーフードとサラダ
まもなく帰船リミット

4人でワイワイ盛り上がり時間を見ると19時近く。
またもや帰船リミットが迫ります。
レストランの外に出ると港に向かって走っている乗客の群れと、それを煽るスタッフ達。
毎度の光景ですね😓
港でお土産のラムケーキを買おうと思ったのですが全部閉まってました。
港のお店は、夕方明るいうちから早めに閉まるようなので、お土産を買いたい方は早めに買っておいたほうが良さそうです。
最終便は混んで乗れないと出航に間に合わないので、早めの船に乗るようにアナウンスがあります。
帰宅(帰船?)ラッシュで増便していたので、すんなりテンダーボートに乗って戻ることが出来ました。

船に戻ると夜はみんなで本日の報告会。
飲みたりなかったのかカシオレ飲んでます。
陸では1ヶ月に1回しか飲まないのに、船では毎晩飲んでるなぁ😓

BBQ第3回の貼り紙も貼ってありました。
1回目は台湾~シンガポールで参加して大満足。
2回目のスエズ運河では見送りました。
3回は最後なので是非とも参加したいです!!
まとめと予告
- ケイマン諸島の海はとにかく綺麗
- エイのキスはぬるっとしていた😨
- リゾートと金融2つの顔
本日のお食事紹介はこちら

次回予告
明日は一日船内生活の日。
船での楽しいイベントが盛りだくさん。
お楽しみに!
それではまた、次回Day74の航海日誌でお会いしましょう👋
