こんにちは。ゆっきぃです🙂
今回は、イランを昨年旅行した時の治安と情勢、実際に各都市を回ってみての感想をお伝えします。
更に、ここ最近変化の激しいイラン情勢について、2020年1月現在の最新の情報もお届けします。
目次
訪問時(2019年)時点での治安
自分がイラン旅行に行った2019年には、、核開発に端を発した国連の経済制裁による打撃、タンカー襲撃疑惑などがありました。
外務省の海外安全情報では注意喚起(レベル1)でした。
その後2020年に入ると、危機的状況はより深刻化していきます。
アメリカによる革命軍司令官の殺害や、報復行動としてのアメリカ軍基地への攻撃、誤射による民間航空機撃墜、国内でのデモ活発化など、事態は急展開を見せています。
外務省海外安全情報
外務省の海外安全情報には、事件やテロ、感染症などの情報も記載されています。
海外に行く前はぜひ目を通してみてください。
イラン国内の渡航危険度
下記は外務省の海外安全情報の地図(2019年3月現在)です。

周辺諸国の渡航危険度
先ほどの渡航地図ですが、参考として、周辺諸国も表示にすると・・・

うわぁ。真っ赤になった😨
イラク・シリア・アフガニスタン・イエメンって実際に内戦状態でドンパチやってる最中ですね。
こんな国に囲まれながら、中立のオマーン、カタール、UAEはほぼ危険度無しですね。

紛争地帯では、テロや武力衝突が日常的に発生する危険性があります。
直接的に争っているのはその国の政府と、武装勢力ですが、政府の権威を失墜させるためにあえて無関係の外国人を標的にすることも有りえます。
市内で爆発に巻き込まれたり、外国人を狙った人質に取られたりする可能性もあります。
実際にイランを訪れてみた感想

実際に行ってみて、イランの治安はそれほど悪くはないと感じました。
今回は観光地をメインで回ったため、比較的安全でしたが、南東や国境付近に近づくと危険な地域があるようです。
危険度レベル2(不要不急の渡航は避けてください)に指定されている、ケルマーンやバムも訪れましたが、アジア人旅行者の割合は少なく、ヨーロッパ人が多かったです。
日本人の旅行客には、全日程を通してプロのカメラマン1人にしか会いませんでした。
大手の旅行会社がリスクを避けツアーの販売をしていないことや、情報発信が積極的ではないため、イランという国の魅力が日本人に十分に伝わってないこと、日本国内でのニュース報道から、危ない国という印象が強く旅行者が真っ先に避ける傾向にあることが要因のようです。
経済状況
町の人は、みんな普通に生活はできていますが、どことなく不景気感が漂っていました。
バザールで聞くと、特に高額の商品(ペルシャ絨毯)などの売れ行きはサッパリだと言っていました。
半分以下はザラで中には1/10まで落ち込んでいる店もあるようです。
逆に良い知らせとして内需については、人口も増加し、為替の影響を除けば経済も発展しているので都市部はそれなりに賑わっている印象です。
むしろ日本の地方都市の過疎化問題の方がヤバいかもしれません・・・

見かける自動車は、ほとんどがプジョーでした。
ロシア、イギリス、アメリカと問題を抱えているので、工業製品が入手し難く、その他先進国との仲介役的な役割を担っているフランスの製品が市場に浸透しているようです。
街の治安よりも怖かったのが、新しい機材が手に入らないため、飛行機が古い事です。
30年以上前の機体を、整備が完全とは言えない状況で運用していました!
マスコミ報道と真実
そして一番驚いたことがあります。
日本にいると世界のニュース=アメリカが発信しているニュースということに気が付きません。
しかし、世界はそれだけではないということです。

確かにアメリカの影響力は絶大です。
しかし世界中に人が生活しており、そこには現地独特の文化が広がっています。
ヨーロッパに行けば、ヨーロッパの文化、中東に行けば中東の文化、アジアに行けばアジアの文化があります。
必ずしも、近代化=アメリカナイズではないということを感じました。
2020年最新のイラン情勢
イランを実際に訪れた2019年と変わって、2020年は大きく情勢に変化がありました。
現在の情勢はどうなっているのでしょうか。
外務省の海外安全情報(2020.1)
イラン国内の危険度
下記は外務省の渡航情報の地図(2020年1月現在)です。
国内全域が渡航中止(レベル3)のオレンジ色をしています。


ちなみに、トルコやUAEを除き、中東全域が結構派手に色づいています。

イランへ別の国を経由して入国することは可能ですが、実質的に渡航禁止と考えたほうが良さそうです。
こうなってしまうと、身の安全の保証はできないので、当分の間はイラン入国は控えましょう。
イランとアメリカの政治的ないがみ合いはまだこの先も続くと思われますが、両国とも戦争開始へのインセンティブは高く有りません。
軍事行動による、直接の事態の進展は避けたいはずです。
イランで利用した旅行会社の方からの連絡によると、このまま何もなければ事態は次第に収まってくるだろうとの事でした。
事態の早期収束を願います。
イラン観光レポート記事紹介
北西部の都市タブリーズからイランの旅は始まりました。
世界遺産のバザールが火災で消失!?
国境の街ジョルファとキリスト教修道院!?
お楽しみに!

●イランが抱える問題がわかる記事

●イラン旅行の日程について
Coming Soon!
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●イランのおすすめ観光地と世界遺産
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