こんにちは。ゆっきぃです🙂
今回は、会話がズレる人はどう改善していけばいいのかを考えていきます。
1回目の記事では会話が成り立たない要因について見ていきました。

2回めの前回は、話が噛み合わないときにそこに起こりうる問題、
- なぜ聞き手は理解できないのか
- なぜ話手はそれに気づけないのか
について考えてみました。

では、このような相手が話の流れを理解できておらず、自分も話が飛んでいることに気づいていない場合はどうすべきでしょうか。
目次
思考プロセスの見える化

両者の間には脳内にある情報量の差が生じています。
話し手側の脳内にある情報を開示し伝えることで、この溝を埋めていくべきです。
まず取り組むべきは、思考の見える化です。
思考プロセスの途中省略をなくすことで、見える化することが出来ます。
会話のすれ違いにみんな困っている

では、実際にどんなケースがあるのでしょうか。
Yahoo知恵袋には、会話が通じなくて困ったケースの相談が多数寄せられています。
面白いケースをいくつか紹介します。
1.友人に読解力が求められるケース
この会話のポイントは、友人Aから、ある or なしで聞かれたのに、B子さんはその理由について答えています。
B子さんはただ自分の思ったことを述べているので、正式な回答にはなっていません。
友人Aとしては、理由から答えを推測することは簡単ですが、一瞬考える必要が生じています。
または、B子さんは、意思疎通が苦手なのではなく、質問の先読みをして、答えを先打ちしていることも考えられます。
理屈っぽい人や言い訳の多い人に多いパターンです。
これをわざとやると、論点ずらしで答えているようではぐらかすというテクニックに使えます。
例えば上司から以下のように聞かれました。
(やばい、すっかり忘れてた・・・)
いや、あの書類はですね、手直ししたほうがいいところが見つかりまして、もう少し精査すればもっといいものになると思うんです。
このように、ピンチに陥った時の緊急回避に使えます(笑)
2.例え話に事実で答える
友人同士のたわいない会話のシーンです。
そしたらD子はライブのために何時間もかけて来られる?
この会話のポイントは、C美さんは、例えばどうするかを聞いているのに、D子さんは現実を答えていることです。
例えが通じない人っていますよね。
ちょっと天然入ってるけど、真面目で素直な性格の人が多いように思います。
3.自分の考えに凝り固まったケース
あるレストランでの店員と客の会話。
この会話のポイントは、店員にとって量が減るのに同じ料金なら自分は注文しない。
自分がそう思うのだから、それが絶対で、お客だってそうに違いないと思いこんで譲らないところです。
お客さんは食べたいと言っているのに、それを理解できないでいます。
融通の効かないタイプにはこういう人が多いと思います。
いきなり気の利いた返答はできないと思え!

一般的なビジネス書で言われている内容には重大な盲点がありますす。
対処法にはよく、相手の会話の意図を汲み取って的確に答えようと書いてあります。
そんなものがわかれば、最初から話し合いに齟齬は生じないですよね。
この場合情報の非対称性は、両者に存在しています。
先輩がどういう意図で、今日は天気がいいねと話しかけてきたのかは後輩にはわかりません。
逆もしかり、後輩がどういう意図でラーメンがいいと返答してきたのか、先輩には知る由もありません。
アドリブをきかせて臨機応変に対応する必要がある。
それには頭の回転を早める事が重要だ、というのも的を得ていないアドバイスです。
なぜなら、前回の温暖化の例でみたように頭の回転は早いものの、アウトプットが不適切であることが原因となるケースが多いからです。
第1ステージ 目指すはウザい人

では、どうするかというと・・・
まず必要なのは思考のアウトプットです。
書籍や専門家の多くはこの段階を飛ばして、いきなり噛み合う会話の練習をしましょうと言っているケースを見かけます。
噛み合う会話の練習とは、相手の質問の意図を考え、結論を意識し、的確に答えろということです。
出来ない人にとっては、それはまず無理な難題ではないでしょうか。
できる人にとっては、単なる方法論かもしれません。
しかし出来ない人にとっては、その意図と着地点がわからないので困っているのです。
アウトプットが適切に行えない場合、確かに話が盛大に脱線していくことになります。
しかしそれは次の話に進むために必要な種をまいていることになります。
いい天気だと言われて、ラーメンだと答えたら理解してもらえなかったら、その過程を丁寧に説明すればいいのです。
わけのわからない話をいきなりされるよりも、突拍子もない考えだとしても順を追って話したほうが親切です。
思考の見える化=脳内ログの排出

では、どうやって順を追って説明すればいいか。
問題はそもそもの思考回路が異なるために、話の理論展開を理解されていないことです。
ならば理論展開をわかるように説明しなければなりません。
この際まずは、自分の思ったことを全部垂れ流してください。
そういえば、どこかにいましたよね。
1を聞いたら10話すようなウザい人!!
そうです、一回目の記事で登場した飲み屋の親父です。
聞かれてもいないのにどんどん話題を変えて、自分の頭の中を独り言含めて吐き出し続ける人。
明らかに変人です。
ですが、あえて言います。最初はそれでいいのです。
言いたいことが伝えられないのが最も良くないことです。
アウトプットしたいのに思考だけが先走りして言いたいことが伝えられない。
ならば言う必要のないことまで喋り続ける、ウザい人を目指しましょう。
酔ってへべれけになったつもりで、会話と独り言と感情をごちゃまぜで吐き出してください。
最初から的を絞った会話をしない

何故最初から的確に答えることを目指さないかと言うとそれには理由があります。
既にあるものを削るのは簡単ですが、無いものを作り出すのは難しいからです。
自分の中でわかっていることを相手もわかると錯覚するテレパシー思考によって、コミュニケーションの齟齬は起こります。
ここで自分で必要そうな話だけを選んで、必要ない話は省いたとします。
すると結局、それがないとわからないような前提となる必要条件まで勝手に省いてしまうのです。
ですから、最初は無関係な要素もばらまいて取捨選択は相手に任せたほうが懸命でしょう。
必要ないものは相手が勝手に聞き流してくれます。
問題なのは必要なことを伝えないことです。
これはリスクがあるようで実はリスク回避に繋がります。
なぜ余計な話ばかりして大事なことを言わなかったんだ!
と言われたら、すかさずこう言い返してください。
いいえ、ちゃんと言いましたよ。
確かに言いましたが、くだらない話と思って聞いてなかった責任はあなたの方にあるのではないですか。
うわ~。悪いやつって感じです(笑)
ウザすぎますが、伝える責任という意味では果たしています。
そしてこの理論、実は欧米では当たり前のように言われています。
日本人がコミュニケーション下手と言われる所以もこのあたりにあるのではないかと思います。
そのあたりは次回でご説明します。
まとめ
今回は話そうとすると頭の中で思考がぐるぐるするタイプの人は、アウトプットして全部ぶちまけちゃおうという内容でした。
- 会話のすれ違いでみんな悩んでいる
- 伝わらないなら全部言ってしまおう(見える化)
- 全部言って理解できないならそれは相手の責任だ
次回の記事は、応用編。
見える化して吐き出した内容を必要なものといらないものに分けていきます。
(2020/10/12公開予定)
https://he-lab.com/entry/milestone-practice/
それではまた、次回の記事でお会いしましょう👋