こんにちは。ゆっきぃです🙂
朝いつものようにメールボックスを開くと
◯◯さまへ ― 申し上げにくいお願いですが
から始まるメールが届いていました。
えっ何だ、悪いニュースか!?
と思ったら、Wikipediaからの寄付のお願いでした。
普通サラッと流してしまうところですが、これをじっくり読んでみると・・・
かなり意識高い系の文章でカッコ良すぎる!!
中二病っぽい文章満載です(笑)
気になった方、この記事で全文をご紹介します!
Wikipediaからのお願い
寄付のお願い
Wikipediaを使っているとたまに以下のようなバナーが表示されます。

写真は創立者のジミー・ウェールズ氏。
Wikipediaは皆様の寄付によって成り立っているので、
運営のためには寄付が不可欠という内容です。
そして、かなり意識高い系の誘い文句が並びます。
では、順を追って見ていくことにしましょう。
申し上げにくいお願い
2年前、あなたは¥300 を寄付してくださることで、ウィキペディアがその価値を世界中の何億もの読者に届け続けることを叶えてくださいました。
ご寄付の額に関わらず、すべてのご支援が世界を動かしています。
そういえば以前にも寄付したたことがあるような。
以前(2017年)に寄付した時のお話は、こちら。

直接メールが来たのは、あれか。通販と同じ戦略!
一度利用した人にダイレクトメールを出せば回収率が高い😓
マーケティングの鑑ですね。
あなたの寄付は300円だけど、寄付の額は関係ないよ!
→少ないけど無いよりはマシ、もっと払え、と暗に言っています。
このシルバーバッジは、過去、あなたからいただいたご支援への感謝の証です。
ウィキペディアの全読者の1%の方だけに贈られるものです。
なんだシルバーバッジって?
しかも、スーパーレアアイテムだと!
メールを確認してみると・・・
おおっ、ブロンズとシルバーのWikiマークが添付されてるではないか。


これのことでしょうか。
これは、どうやって使うんでしょうか。
見て楽しむ用かな・・・
もちろん、そう願ってやみません。でも、このバッジは私たち、そしてあなたにとって、「少数でも大きな変化は生み出せる」ということを思い出させてくれます。あなたのような方一人ひとりの気持ちが大切なのです。
僕たち一人ひとりの力は小さくても、
みんなが集まれば世界だって動かせるんだ!
感動的なお話です。
心からのお願いです。
今年も再び寄付してくださいませんか。
そして、心からのお願い。
魂の願いが伝わってきます。
たたみ掛けるような泣き落としに来ました。
そして、押しが強いだけではありません。
一度引いて、読者の不安を解消する行動に出ます。
あなたはこう思われるかもしれません。
「私が今すぐ寄付をしなくても、ウィキペディアは困らない。他の誰かしらが寄付しているだろう」と。
誰か払ってやれよー。
まさにそう思いました(笑)
繰り返しになりますが、ウィキペディアに寄付してくださる読者は全体の1%未満です。
ウィキペディアの存続は、あなたのご厚意にかかっています。
ウィキペディアの存在に意義を感じてくださっているあなたのような方のおかげで、必要なときにいつでも使えるウィキペディアを維持することができています。
寄付は1%未満。
ん、さっきどっかで見たな?
シルバーバッジは、ウィキペディアの全読者の1%の方だけに贈られるもの
寄付したらみんなもらえるのでしょうか。
言わなくてもいいものを・・・
シルバーバッジのレア度が一気に失われました。
ここで話題を変えて、回想シーン。
当時のインターネットは自由気ままな場所で、ウィキペディアもそんなクリエイティビティ精神と可能性に導かれて誕生しました。以来、ウェブの世界は大きく変貌を遂げました。
誰もが決まった大手ウェブサイトを利用し、つくり出すことより消費することに追われています。いっぽう、ウィキペディアは変わらず独立性を保ち、一般の方々によって執筆され、そこには以前と変わらない情熱が生き続けています。
それを守り続けるためにも、ぜひとも寄付をお寄せください。
昔は良かった、在りし日の栄光を取り戻そう。
たしかに今の効率重視で既存のツールをうまく使えたものが勝つ社会よりも、
90年台から2000年代にかけてのIT革命黎明期のほうが好きです。
読んでて少しじんわりときました。
しかし、この戦略はどこかで見たぞ。
そうだトランプ大統領。
Make America Great Again!
残念ながら、まだその域には達していません。
募金活動を終わらせ、ウィキペディアを発展させるためにぜひご協力をお願いいたします。
再度300円でもいいのだろうか。
1時間で運営資金が集まるってすごいですね。
総資産も100億円を超えているし、これを300人程度で運営しているとなるとすごい。
インターネット利用者でフェイスブックに次ぐ世界5位のサービスになった2010年頃までは、システムエンジニアは常勤、非常勤含めて6人しかいなかったそうです。
職員一人あたり30万円超の家具を買ってたり、寄付金の使い方に対する批判もあるようですが社会にとって大切なことをしているという意味では意義があるのかもしれません。
公共のインターネットというものがあったなら、ウィキペディアはそれに最も近い存在です。
私たちはいつでも解放され、いつでも無料で、そして必要なときにいつでも側にいます。
どんなに恥ずかしい質問にも答え、どんなに馬鹿げた議論も解決します。
同時に、私たちは世界中が参照する一種の基準、共有理解の基盤として存在しています。
私たちは、この役割を真摯に受け止めています。
独立性と誠実性は切っても切り離せません。
いままで社会的意義を語ってきました。
今度は身近な存在であることもアピールしています。
いつでも側にいるよ。
恥ずかしくたって、馬鹿げていたって構わないさ。
なんてイケメンなんでしょうか(笑)
ウィキペディアが、誠実性、クオリティー、そしてアクセシビリティを維持できるのは、あなたのおかげです。
あなたのような方の存在が、非営利団体としての私たちのミッションを守ってくれているのです。
この素晴らしいウェブサイトが、今後も自由で独立した存在であり続けるためにご支援をお願いします。
未来に向けてより良い世界を実現するために、どうぞあなたの力を貸してください。
今度はべた褒めされます。
まぁ悪い気はしないですね😊
より良い世界の実現のためには、俺の力が必要ってか。
今こそ、皆さまにお願いです。
もし、ウィキペディアを便利に使われているのなら、今後もウィキペディアを継続し、広告に頼ることなく発展し続けられるよう、少しだけお時間をください。
https://donate.wikimedia.org
よろしくお願いいたします。
キャサリン・マー
ウィキメディア財団 エグゼクティブディレクター
クロージングに向けて、最高潮です。
さぁ募金をするなら今だ!
そして今回のお願いは、
創設者のオッサンからキャサリンさんに変わっています。

以前は、ジミー・ウェールズ氏の顔がスマホ画面半分に表示されて不安を煽るという広告で、苦情が殺到したからでしょうか(笑)
wikipediaに寄付してみる
では、早速寄付してみましょう。

300円のボタンがなくなって500円になってる!
その他で一応金額は自由に決められます。
300円でも支払えますが、今回は先方の指定している500円にします。
最低金額は112円みたいです。
カード会社に決済手数料111円取られるのかな?
地球上の誰もが、人類の知識の集合体に自由にアクセスできる世界を想像してみてください。
出ましたジミーさん。
お得意の煽り節も健在です。
人類の知識の集合体!
世界を想像してみてください!!
クレジットカードはVISA, Mastercard, American Express, JCB。
PayPalでも払えるようになりました。
あなたから世界への贈り物
支払った後は、支払いメールが届きます。
メールの題名は・・・
あなたから世界への贈り物:無料でオープンな百科事典
このいちいち歯が浮く感じの文章はなんなんでしょうか。
ワンピースのチョッパーのように、身をよじって悶えたくなります。
この度はウィキペディアならびにウィキメディア財団のために¥ 500をご寄付くださるとのこと、心から感謝申し上げます。
新たな知識の扉を開くウィキペディアは、世の中のために少しでも何かしたいとお考えのあなたのような方の貢献なしに語ることはできません。
皆さまからのご寄付は、私たちのビジョンと精神が健在であることの証です。
新たな知識の扉が開かれた!
世の中のために少しでもなにかしたいと考えているあなた!
あなたのような方の貢献なしには語れない!
皆さまからのご寄付
⇒私たちのビジョンと精神が健在であることの証
凄い。自分で言い切っちゃったよ。
めっちゃポジティブシンキング⭐
ウィキペディアが役に立つと感じておられるからこそ、寄付を決意してくださったのではありませんか。
多くの方が主に同じ理由で支援してくださいます。
そうですよ。よくぞご存知で。
としか言えない。
これは、洗脳なのだろうか(笑)
いっぽう、意外に思われるかもしれませんが、寄付しない理由で多いのは金銭的余裕がないためというものです。
いや、別に意外には思わないでしょう。
そのとおりだと思います。
金銭的余裕ありまくりの人のほうが少ないような。
ウィキメディア財団は、誰もが無料で学べるべきだという信念を掲げています。
知識は、常に無料であるべきです。
ウィキペディアには、一切の利用料がかかりません。
では、どのようにして世界でトップの人気を誇るウェブサイトを運営できているのでしょうか。
それは、皆さまのような寛大な方々のおかげです。
知識は常に無料であるべき!
立派な理念ですね。
何故か疑問形で語りかけてきます。
どうして運営できるのでしょうか?
⇒それは、皆様のおかげだからです!
しかもそれだけではない。
皆さまのような 寛大な 方々のおかげです。
いやぁ500円払ってよかった。
500円でこんなに偉大なことをした気分になるとは。
ウィキペディアは、皆さまのものです:読んだり編集したり、時間を忘れて思い切り没頭してください。
ウィキペディアは、終着点ではなく、出発点なのです。
終着点ではなく・・・
出発点なのです!!
なんだかここから凄いことが始まって行きそうな気がしてきます。
無料でオープンな知の発展にお力を貸してくださり、誠にありがとうございます。
キャサリン
以上。キャサリンさんからの感謝のお言葉でした。
まとめ
たとえ少額だったとしても、自分はなんだか社会にとって凄い影響力を与えることをしたような気分が味わえます。
尊大にならないよう、自制心も試されます(笑)
また来年も覚えていたら払ってしまいそうですね。
払うのは500円ですが。
でも忘れてそう・・・
そこは巧妙にまた1年後にお願メールが来ることでしょう😓
意識高すぎの支払い意欲を煽ろうとする文面はどうであれ、
普段から十分お世話になっているサービスなので、少しでも運営の足しになったらいいかなと思います。
それではまた、次回の記事でお会いしましょう👋